生成AIキャッチアップ – 2025-10-25の1週間 | 株式会社バンコム

生成AIキャッチアップ – 2025-10-25の1週間

October 27, 2025

Claude code web は、当社では既に導入しました。

Gemini 3.0 Pro… 早く使わせてください!

OpenAI, Anthropic ともに、AI の世界に与える影響を踏まえ、なにを目指し、何を目指さないのかを表明するステージに入っています。


LLM (GPT / Claude / Gemini)

OpenAI (GPT)

重要度:★★★

ChatGPT Atlasがリリース ChatGPTを組み込んだブラウザである「ChatGPT Atlas」が製品としてリリースされました。

更新内容:

    ◦ ChatGPT Atlas: ChatGPTが組み込まれたブラウザとしてリリースされました(製品、2025年10月21日)。

Browser-use など、ブラウザを操作する tool は色々発表されてきましたが、OpenAI が、独自のブラウザで発表してきたことには大きなインパクトがあります。
個人的には、windows環境しかないのでまだテストできていませんが、AI が画面を見ながら操作内容を決めるのでしょうから、それなりに遅いはずです。

Anthropic は、Computer use の中で、Sandbox を作り、その中でブラウザの自動化も提供していました。OSレベルの操作なので、単純な比較はできませんが、破壊的な変更が行われるリスクを前提に、安全な環境で AI を動かすべきだという思想があると思います。

ChatGPT Atrlas は、そのへんはどうカバーするのでしょうか。Amazon でカラーコーンを100箱買ったりしないのでしょうか?どうやってそれを防ぐのでしょうか?

    ◦ 日本経済のAI利用に関するブループリント: 日本の経済成長と包摂的な繁栄を目指す「日本のAI:Open AIの経済ブループリント」を発表しました(企業情報、2025年10月22日)。

    ◦ UK sovereign AI: 英国の主権AIの次の章に関する発表がありました(製品、2025年10月22日)。

    ◦ WhatsApp連携終了へ: ChatGPTは2026年1月15日をもってWhatsAppでの提供を終了する模様です。(製品、2025年10月21日)。

Anthropic (Claude)

重要度★★★

更新内容:

    ◦ Claude Code on the web: 「Claude Code」がウェブ上で利用可能になりました(製品、2025年10月20日)。

Claude code を、Github 上で動かしているような体験です。

安全に使い高いので、新規レポジトリを作り、それを明示して Claude code web と接続します。

Claude code web (ブラウザ画面)を通じて、指示を出せるわけですが、Github 上にファイルを新設したり、書き換えることが可能です。

勝手に書き換えるわけではなく、Pull request 作成の形で作業が進みます。

  1. 指示を出す
  2. Claude code が修正内容を作成し PR も生成
  3. 人間が PR を確認し、Merge します。

リサーチプレビュー中ということもあり、PR作成が不安定なところがありましたが、スマホからも操作が完結するので、実に便利です。

当社では既に活用しています。

    ◦ Claude for Life Sciences: ライフサイエンス分野向けの「Claude」を発表しました(Announcements、2025年10月20日)。

    ◦ 米国AIリーダーシップに関する声明: Dario Amodei氏が米国のAIリーダーシップへのコミットメントに関する声明を発表しました(Announcements、2025年10月21日)。

Google (Gemini)

重要度: ★★★

更新内容:

    ◦Gemini 3.0 Pro: 公式リソースはないのですが、一部 User に対して既に Gemini 3.0 Pro が提供されているという話です。

当社にはまだ来ていないので、なんとも言えませんが、強烈なインパクトがあることは間違いないでしょう。

Gemini CLI がパワーアップしたら、いよいよ “Google AI で全部完結”も夢じゃない?


画像生成AI

(DALL-E / Imagen

更新なし


デザインツールAI連携 (Canva / Figma)

Canva

更新なし

Figma

更新内容:

    ◦ デザインシステム記事: Figma Makeに関する記事を含む「Design systems: From the basics to big things ahead」が公開されました(Blog、2025年10月21日)。


スライド系AIツール (Gamma / Tome / Beautiful.ai)

Gamma

重要度:

更新内容:

    ◦ Remix and workspace templates: 似た構造やフォーマットのコンテンツを迅速かつ一貫して作成するための新機能が発表されました(New feature, beta、2025年10月21日)。

        ▪ Remix: 既存のgammaを新しいコンテンツの開始点として使用できます。AIクレジットを使用し、全プランで利用可能です。

        ▪ Workspace templates: チームで再利用可能なgammaのライブラリを作成できます。Proプランが必要です。


AIワークフローツール (n8n / Dify / Zapier / Make)

n8n

重要度: ★★

更新内容:

    ◦ バグ修正: 複数のパッチバージョンでバグ修正が行われました(2025年10月21日)。

Dify

重要度:

更新内容:

    ◦ v1.9.2リリース: 安定性、非同期パフォーマンス、開発者体験の向上に焦点を当てたリリースが行われました(2025年10月22日)。

        ▪ ワークフローとエージェント: ワークフローグラフの実行を一時停止・再開する機能が追加されました。

        ▪ 構造化出力ストリーミング: LLMノードのストリーミング中に構造化出力がサポートされるようになりました。

        ▪ Weaviate統合の要件変更: WeaviateのPythonクライアントがv3からv4に更新され、Weaviateサーバーの最小要件がv1.24.0以降に引き上げられました(対応が必要)。

Zapier AI

重要度: ★★

更新内容:

    ◦ MCPサーバーツールの共有: MCP (Model Context Protocol) サーバーツールを共有できるようになりました(2025年10月の製品アップデート)。

Make

更新なし


今週の注目トレンド

この一週間は、主要AIベンダーによるエンタープライズおよび開発者向けのAIエージェント/ツールの強化が目立ちました。特に、OpenAIがChatGPT Atlasという専用ブラウザを発表し、ユーザーインターフェースとしてのAIの浸透を推進した点が大きな注目点です。Googleの牙城を切り崩せるのでしょうか?

ワークフロー・デザインツール分野では、AIによるコンテンツ作成の効率化とカスタマイズ性が重視されています。

• Difyはワークフロー実行の一時停止・再開機能や、LLMノードの構造化出力ストリーミングに対応し、より高度なワークフロー制御を可能にしました。

• Zapierは、LLMが外部ツールと連携するための標準規格であるMCPサーバーツールの共有を可能にし、エージェントエコシステムの強化を進めています。

• Gammaは、一貫したコンテンツ作成を支援するRemixおよびワークスペーステンプレートを導入しました。